四国の風景

サイズ・Ａ６判　Ｐ５２2,000円(税別)　多田義明　撮影・編集

四国の風景を集約
四国の美しい自然の姿も、毎年同じものを見るのは難しい。著者が１９年の歳月をかけて山野をめぐり、海や川に出向いて収めた数々の写真も、同じ所に何度も足を運び、空模様と照らされた光線の角度の最良の時まで、根気よく待ち続けて写したものがこの写真集に収められた。１コマ１コマのシャッターを切る手指も、著者の心の指令から動いたもの。シャッターを切ったフィルムのコマ数は２万を超え、作品として選んだ２０００点から更に厳選した写真の集成である。

　環境破壊によって失われつつある自然の美しさを写真に残そうと、カメラマンの多田さんが19年の歳月をかけて四国の山野をめぐり、海や川に出向いて収めた四国の風景。2000点のネガの中からさらに厳選し、「大歩危(おおぼけ)峡の新緑」（徳島県山城町）「四万十川上流・奥手家の沈下橋」（高知県西土佐村）「鬼カ城山の霧氷」（愛媛県宇和島市）など、全82点を収録。それぞれの写真にぴったりの御言葉も添えられ、自然の雄大さ、美しさに神の存在をさりげなくにおわせている。

クリスチャン新聞　2004年11月21日号