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ルカの福音書2 味読・身読の手引き

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ルカの福音書2 味読・身読の手引き

定価:本体700円[税別]
単行本(ソフトカバー): 120ページ
ISBN-13: 978-4-907884-01-7
著 者:宮村武夫
表紙絵:雨宮 巍
題 字:大野悦子
発売日: 2014/4/10 商品パッケージの寸法: B6変型



内容紹介

はじめに
 やはり小さくない感謝です。
 はじめに意図した日程通りではありません。しかし『ルカの福音書1 味読・身読の手引き』を今年2月に刊行、今回その『2』の出版を、2ヶ月後に許されました。生活の現場で、聖書が味わわれるために少しでも役立ちたいとの願いが、このような方法を取って継続的に実現される道が開かれつつあります。
 今回その『2』をお送りするに当たり、二つの事柄を報告したいのです。
 一つは、表紙絵についてです。すでに『ルカの福音書 味読・身読の手引き』三冊いずれの表紙も、雨宮巍牧師が描いてくださっています。
 日本福音キリスト教会連合 富士見ヶ丘キリスト教会の雨宮先生は、1958年日本クリスチャンカレッジ入学の同期生で、私の生涯に大きな影響を与え続けています。たとえば、プライス、ジィーンズ両婦人宣教師による埼玉県寄居での開拓伝道に私が参加する道を紹介してくれました。また私たちの青梅キリスト教会への移動も雨宮先生と深くかかわっています(宮村武夫著作7『存在の喜び』313―317頁)。
 雨宮先生と私は、日本新約教団の誕生とその後の歩みにおいて、日本クリスチャンカレッジの学生以来一貫して協力して来ました。
 2006年、思いを越えた経過で、私が首里福音教会を去り、規定で自動的に日本福音キリスト教会連合からも退いた後も、私たちの信頼関係は変わらず、以前に比べれば小さな規模ですが、協力して来ました。その上、最初の出会いから年、絵と文と方法こそ違え、同じキリスト信仰を告白し続ける営みを目で見える形でも積み重ね得ます事実、深い恵みです。
 もう一つは、題字についてです。題字の大野悦子姉とのキリストにある交わりも、年月を重ねています。
 最初の出会いは、1967年10月、4年の留学を終えて、寄居キリスト福音教会に、家族で移住した時です。大野(旧姓今井)悦子姉は当時高校生で、寄居の最初の受洗者坪田房子先生に導かれ求道の歩みをなしていました。そこで毎週土曜日、『ハイデルベルク信仰問答』を用い学びを続け、やがて受洗。高校卒業後は、女子聖学院短期大学に進学されました。
1970年4月、私たちが青梅キリスト教会へ移籍したのを追うように、短期大学卒業後、青梅キリスト教会付属もみの木幼児園に就職したのです。
 もみの木幼児園の特徴の一つに、卒園証書があります。卒園児一人一人について担任が心をこめて言葉を紡ぎ、それを卒業証書に書くのです(宮村武夫著作7『存在の喜び』)。ですから同じ卒園証書は二枚とないのです。その卒園証書を、悦子先生は、高校時代から書道に打ち込んで来られた経験もあって書いてくださったのです。
 あの時以来2014年の現在まで、もみの木を退園後も、大野先生は卒園証書を一枚一枚清書し続けてくださっています。
 そうした一貫した歩みと同時に、悦子姉は変化に富んだ経験をも重ねて来られたのです。小学校教諭であった大野久則兄と結婚に導かれ、文字通り相思相愛の麗しい結婚生活を送られていました。
 ところが、大野兄は、年若くして主の元に召され、悦子姉は一人残される事態に。その涙の谷をたどる中での営みです。積極的なボランティア活動、やがて周囲の方々の支援により、福生市の市会議員に選出され、現在まで20年を越える議員活動を続けています。この間、市会議員から都議会議員への誘いがありましたが、それを受け入れず、市会議員の道に専念すると同時に沖縄や東北との血の通った交流を継続しています。
 最初の出会いから50年近く、今このように一緒に業をなし得る恵みを覚えます。
 
 以上のような経過から、この小さな本を、雨宮、大野、宮村三人の合作と受け止めます。
さらに読者のあなたが、この共同作業に新たに加わってくだされば、それは嬉しいです。
 最後に、本書刊行の経過の中で、私の歩みに、それなりの節目を迎えた事実を報告させていただきます。
 3月5日に、東京江戸川区小岩駅から徒歩2分の所に、千葉県市川市から、妻の君代と私は引っ越しました。そして3月23日歩いて7分、母教会・小岩栄光キリスト教会の主日礼拝に出席でき、特別な恵みでした。 
 そうです、1955年3月22日小岩公会堂に、母の言いつけで、中学生の次弟を高校生の私は迎えに行きました。なんとそれは、小岩教会の伝道集会だったのです。集会後、定時制高校で学ぶ同じ高校生(現宇都宮栄光キリスト教会 秋本幸二牧師)から個人的にプレゼントされた、一冊の文語訳新約聖書を通して、その夜キリスト信仰に導かれました。
 今60年を経て、杖をついてですが母教会の主日礼拝に、歩いて出席できたのです。この恵みの導きの中で、小さな本書は紡がれたのです。
 本書を手にしてくださり、聖書を味読・身読なさるあなたの上に祝福が豊かにありますように。
2014年4月        宮村武夫

目  次

はじめに
御顔をエルサレムに向けて  ルカ九章51〜 62 節
収穫の主に、収穫のために祈れ ルカ一〇章1〜 16 節(T)
あなたがたに耳を傾ける者は  ルカ一〇章1〜16節(U)
あなたがたの名が天に書きしるされていることを  ルカ一〇章17〜21節
弟子たちのほうに向いて  ルカ一〇章22〜24節
あなたも行って同じようにしなさい  ルカ一〇章25〜37節
その良いほうを  ルカ一〇章38〜42節
天の父が、求める人たちに  ルカ一一章5〜13節
神の指によって悪霊どもを追い出しているのなら  ルカ一一章14節〜26節
幸いなのは  ルカ一一章27〜28節
ソロモンよりまさった方 ルカ一一章29〜32節
あなたのうちの光が  ルカ一一章33〜36節
公義と神への愛  ルカ一一章37〜54節…
輝かしいみわざ  ルカ一三章10〜21節
神の国  ルカ一三章22〜30節
めんどりがひなを翼の下にかばうように  ルカ一三章31〜35節
イエスはその人を抱いて直してやり  ルカ一四章1〜6節
神の国で食事をする人々  ルカ一四章7〜24節
自分の十字架を負って  ルカ一四章25〜35節
喜ばれる者  ルカ一五章1〜32節
しかし神は、あなたがたの心を  ルカ一六章14〜18節
もしモーセと預言者との教えに耳をかたむけないなら  ルカ一六章19〜31節
感謝をもって  ルカ一七章11〜19節
人の子はまず、多くの苦しみを受け  ルカ一七章20〜37節
祈り―主イエスの教え―  ルカ一八章1〜14節
子どものように神の国を受け入れる者  ルカ一八章15〜30節
主イエスについて行く  ルカ一八章31〜43節
ザアカイ  ルカ一九章1〜10節
ミナのたとえ  ルカ一九章11〜27節

著者について

宮村武夫(みやむら・たけお)
1939 年東京生まれ。高校時代、キリスト信仰に導かれる。
日本クリスチャン・カレッジ、ゴードン神学院、ハーバード大学(新約聖書学)、上智大学神学部修了(組織神学)。現在、宇都宮キリスト集会牧師、クリスチャントゥデイ編集長、名護チャペル協力牧師。

住所 〒133-0051 東京都江戸川区北小岩2-8-8-402
E-mail miyamura@send.jp
BLOG http://d.hatena.ne.jp/kimiyom/

 主な著訳書に、編著『存在の喜び―もみの木の十年』真文舎、『申命記 新聖書講解シリーズ旧約4』、『コリント人への手紙 第一 新聖書注解 新約2』、『テサロニケ人への手紙 第一、二 新聖書注解 新約3』、『ガラテヤ人への手紙 新実用聖書注解』以上いのちのことば社、F・F・ブルース『ヘブル人への手紙』聖書図書刊行会、『愛の業としての説教 宮村武夫著作集1』(09 年)をはじめ現在まで著作集5 巻発刊(10・11・12・13 年)ヨベル社、『哀歌講解説教 哀歌をともに』クリスチャントゥデイ(13 年)、『ルカの福音書1 味読・身読の手引き』クリスチャントゥデイ(14 年)