「■子育てのバイブル」より
「嵐が来たときに、岩の上に建てられた家は、そのまま残り、砂の上に建てられた家は倒れてしまった。」イエスの語ったたとえだ。
僕たち夫婦にとって、子育てのバイブルはバイブル(聖書)だ。それが僕たちの人生の土台でもある。家は改築増築、建て直しができるが、どんなに立派な家であっても軟弱な地盤の上に建てられていたとしたら、大地震が来た時ひとたまりもない。いつも不安の上におびえながら暮らすことになる。
僕たちは聖書の中に変わらない価値観を見つける。聖書は人間が偶然の産物ではなく、使命と目的を持って生かされている限りなく尊い存在だと教えている。同じ聖書はまた、創造者である神が人間の霊の父「お父さん」であるとも語っている。人間をこよなく愛しているこの霊のお父さんとの関係の中に生きることができるなら、ほかの何が失われても、人間は希望を持って生きていくことができる。それが聖書の教えだ。
人は自分の選んだ価値観の上に人生を設計する。「願わくは、この土台が決して揺るがないものであって欲しい」と誰でも思うのだが、人生の嵐は不意打ちのようにやってくる。今まで大丈夫だと思っていたものがあっけなく吹き飛ばされてしまう。嵐に遭遇したときに、その人の人生の真価が問われる。嵐の中を通過した後でも、僕たちの人間関係、仕事、家庭は以前と変わらないまま、そこにあるだろうか?
親の愛情にも限界がある。僕たちがどんなに守ってあげたくても、守ってあげられないときもあるだろう。やがて、年老いてこの世から去っていくのだから。親が唯一、子どもたちに残してあげられるものは、生き方だ。子どもたちには僕たちが何を信じ、何を一番大切にして生きていたかを覚えていて欲しい。僕たちにとっての子育ては、神様から預かっている子どもを心を注いで育てること、そして、神様にお返ししていくことなのだ。
人生には人間の良心や善意だけでは、解決できない、また、乗り越えていけない難問がたくさんある。僕たちが生きているこの世界には、説明のできない悲惨なことや残虐なことが満ちている。いつも正義が勝つとは限らないし、不公平に見えることが限りなくある。平和な国もあれば、戦火のたえない国もある。飽食の国もあれば、飢えで苦しんでいる国もある。暗い部分はとことん暗いのが世の中だ。
僕も他の親と同じように、子どもたちには元気に明るい人生を送って欲しいと願っている。しかしそれ以上に、願っていることがある。それは人の痛みを感じ取れる人間として成長して欲しいということだ。自分だけがよければそれでいいというような大人にはなって欲しくない。日のあたるところだけを歩く人ではなく、むしろ暗い部屋の中のともし火のような人になって欲しい。それが、僕たちの祈りでもある。
あなたがたは、世界の光です。 (聖書)
内容
●わが家のカルチャー
・わが家にテレビはいらない
・子どもに個室はいらない
・高校生に携帯はいらない
●ぼくの父親学
・たっぷり甘えさせよう
・心を育てる叱り方
・パワーを生み出す親の一言
・勉強はモチベーションが全て
・遊びは親子関係の潤滑剤
・反抗期をつくらない育て方
・線路をひかない自立へのステップ
●どうする?性の危機
・ほっておけないメディアの罠
・本当の愛を見分けるテスト
・アブステナンスって何?
●子どもに残せる一番価値あるもの
・敬う心を育てる
・小さなことに感謝できる心
・君は生かされている
●子育てのバイブル