著者より
この冊子は、心の病気になった方やそのご家族がわかりやすく病気を理解できるようにと願って、診察室の中から生まれてきたものです。前半は日常よく見られる病気や病状の説明です。対処方法を学ぶことで治療の大きな助けとなります。又、一般の方が読まれれば病気の予防になるでしょう。
一方、心の病気になると、多くの人たちが人生の意味や自分の存在意義について深く考えさせられることに気がつきました。人とは困難の中ではじめて生きることの本質に近づくものです。そこで、後半はこのような問いの答えを見出すヒントになればと思い書き加えました。かつて私自身もそのような悩みを経験したので、「うつからの解放」と題して冊子の最後に書き添えました。
この冊子を読まれた方が、病という苦悩の中で一筋の光を見出し、心に安らぎを得て、すこやかに生きられるようにお祈りいたします。
金沢こころクリニック院長 浜原昭仁
一部 すこやかに生きる
ストレス、不眠症、摂食障害、リストカット、社会不安障害、パニック障害、燃え尽き症候群、うつ病、うつを治す十の秘訣、冬季うつ病、躁うつ病、強迫性障害、注意欠陥多動性障害、統合失調症、家族の対応
二部 やすらかに生きる
生きる意味がある、愛された人は愛する、環境に負けない、感情はコントロールできる、実りある人間関係、むなしさの解決、死を乗り越えて、うつからの解放
