内容紹介
病や愛する者の死など、逃れられない苦難に直面している人にとって、聖書に書かれている言葉がどんな助けになるというのか。神への信仰があったからといって、病が癒されるのか。本書はそうした疑問を抱く人に、救いとは何か、神は実在するのか、信じる者の上に神の力が実際にどのように働くのかを、林夫妻が経験した具体的な場面を通して明らかにしていく。本書は夫妻の愛と闘病の記録であると同時に、「弱さの中に現われる神」「どんな小さなことにも目をとめ、約束を必ず果たす神」の存在の証明である。
目次
第一部 荒野へ呼ぶ声に導かれて
【第1章】新たなる旅立ち
【第2章】イエス・キリストに導かれ、荒野へ
【第3章】絶望の谷間へ
【第4章】共に歩んでくださる神
【第5章】出シドニーへの道
【第6章】神の時にかなって
【第7章】鷲のように翼をかって
【第8章】わざわいではなく平安を
【第9章】朽ちるもの、朽ちないもの
【第10章】夫自身の証言
【第11章】神の家族と共に
【第12章】すべて神の御手の中
第二部 天からのマナを糧に
【第13章】一歩ずつ山路を越えて
【第14章】試練の中で出会う神
【第15章】一歩一歩、主イエスと共に
【第16章】クリスマスの喜び
【第17章】火の中、水の中を通る時も
【第18章】神に遣わされた人々
【第19章】神の家族に囲まれて
【第20章】わがたましいよ、主をほめたたえよ
第三部 苦難の道の果てに───神ともにいませば
【はじめに】
【第21章】綱渡りのような日々の中で
【第22章】全ては神の御手の中に
【第23章】苦しむとき そこにある強き助け
【第24章】今日1日、終わったか?
【第25章】たとえ外なる人は衰えても
【第26章】ベターではなくベストを
【第27章】苦しみから解き放たれて
【第28章】全てのことに時がある
【第29章】出会った時は2人だけ、これからは愛する人たちと
著者紹介
林 敦子(はやし・あつこ)
1952年、東京都台東区上野生まれ。1959年、東京都葛飾区立・西渋江小学校に入学、お互いに出会う。1975年、私立・麻布大学(神奈川県相模原市)獣医学部卒業後,東京の大手病院に臨床検査技師として就職。1999年に渡豪し、シドニーにて林 伸義と結婚生活を開始。2018年、クローズネスト日本人教会にて病床洗礼を受ける。同年、ALS(筋萎縮性側索硬化症)と診断され、闘病生活を送った後、2021年5月30日に召天。
林 伸義 (はやし・のぶよし)
1952年、東京都葛飾区四つ木生まれ。1959年、東京都葛飾区立・西渋江小学校に入学、お互いに出会う。1976年に渡豪。1980年、Sydney College/Modern English 科卒。1980年、University of New England(ニューイングランド大学)心理学科・犯罪心理学科入学、1982年に肺炎のため同校中退。1982年、旧North Katoomba Church of Christで受洗。1982年、シドニー大手日系企業に就職、2017年に退職。2019 年9月、悪性リンパ腫(癌)と診断され、放射線治療を受ける。2020年8月、癌の再発。2021年5月、妻の敦子を天に見送る。2021年10月、3 回目の癌が再発(2022 年現在、がんは消失)。11月、NSW 州 Belmont North(ベルモント・ノース)に転居、現在に至る。クローズネスト日本人教会の礼拝に参加中。