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ドストエフスキーのエレベーター

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ドストエフスキーのエレベーター
―自尊心の病について―

「われわれはだれでも、すべての人に対してあらゆる面で罪深い人間だけれど、なかでも僕はいちばん罪深いんですよ。」(本文より) 『カラマーゾフの兄弟』の登場人物にこう言わしめるドストエフスキーにとって、「罪」とは、「回心」とは何なのか。 「自尊心」とは何か。そして、なぜ「エレベーター」なのか……。 長年のドストエフスキー研究に加え、聖書の言葉と登場人物にエピソードを重ね合わせることで著者が導き出した答えを、あなたはどうお感じになるだろうか。 全てのドストエフスキー研究者と愛好家、全ての熱心なクリスチャンたちに捧げる本書は、「あとがき」まで気が抜けない著者渾身の一冊です。

定価:本体1,500円[税別]
著者:萩原俊治(はぎはら・しゅんじ)
サイズ:46判・ソフトカバー:194ページ
ISBN-13: 978-4909170-27-9
商品パッケージの寸法46判: 19 x 13 x1.2cm

 

 


 

内容紹介

ドストエフスキー研究の第一人者、萩原俊治先生の新著はキリスト教的視点から書かれた本ではありません。しかし、間違いなくキリスト者が読むべき本です。数多あるドストエフスキー関連の本とは一線を画した本書は新たな発見が満載で、読めば思わず「ああ! 」と声が出そうになります。

目次


はじめに
自尊心の病
命綱としてのドストエフスキー
フォマー・オピースキン
わたしの恥多き人生
自尊心の病
ポリフォニー小説とモノローグ小説
「人間の内なる人間」
ポリフォニー小説と「持続」
「大きな対話」と「ミクロの対話」
「本質的な意味上の余剰部分」
「持続」というエレベーター
チホン僧正
シニフィエはどこにもない

自尊心の病とモノローグ小説
上下するエレベーター
人間の欲望は自尊心の病になる
旋毛虫と物語の暴力

ドストエフスキーの回心
二人のドストエフスキー
『死の家の記録』とシェストフたち
土壌主義
ペトロの恥多き人生
『白夜』と『地下室の手記』
円環小説としての『地下室の手記』
地下室の男の恥多き人生

二種類のポリフォニー小説
なぜドストエフスキーだけにポリフォニー小説が書けたのか
バフチンとジラールへの補足
ポリフォニー小説の読み方
おわりに
ドストエフスキーの作品を読むためのドストエフスキー年譜

著者紹介

萩原俊治(はぎはら・しゅんじ)
1947年 兵庫県に生まれる 1973年 神戸市外国語大学外国語学部ロシア学科卒業 1975年 神戸市外国語大学大学院外国語学研究科ロシア語学専攻修了 1995年 大阪府立大学助教授 2001年 大阪府立大学教授 2012年 大阪府立大学退官、名誉教授 著書 「『貧しき人々』と隠された欲望」(1989) 「誰がドストエフスキーを読むのか」(1994) 「ドストエフスキーとヴェイユ——「真空」について」(2008) など、ドストエフスキーに関する論文多数。