内容紹介
今日の聖書【一日一章】新約聖書篇
私は、学生時代、KGKの夏期学校でイエスさまに出会いました。そのとき、「静思の時」を教えられました。毎朝、聖書を読み、受けたみことばを瞑想し、祈るのです。そのとき以来、毎朝、静思の時を守ってきましたが、聖書を読んでも心に響かないときもあり、よくわからないこともありました。ありがたいことに、 KGKの仲間がいましたので、互いに励ましあいながら、何とか続けることができました。その後、榎本保郎先生の一日一章を知り、また小宮山林也先生に強いられるような形で、無牧であった私たちの教会でも聖書一日一章がはじまりました。それは、思い立ったとき、聖書の気に入ったところを部分的に読む読み方ではなく、聖書の全体を読み、聖書全体の背景の中で、その日、自分に語ってくださるみことばを聞き、それに答えて祈る訓練となりました。そのとき以来、40年近く、一日一章にしたがって、聖書から、主の語りかけを聞いてきました。最初のときの私たちの教会の聖書一日一章をまとめたのが、小宮山林也先生と共著の『聖書一日一章(新約)』、『聖書一日一章(旧約上)』、『聖書一日一章(旧約下)』、3巻です。本書『今日の聖書一日一章(新約)』は、2015年9月29日から2016年6月14日にかけて、私たちの教会で読んできたものを、聖書を新改訳2017に変えて書き直したものです。 この『今日の聖書一日一章』は、読者が、毎日、一章づつ、聖書を読み、そこから自分に対する主の語りかけを聞く手助けをすることを目指しています。ですから、読者の方には、まず聖書を読み、自分に対する主の語りかけを聞きとるようにしていただきたいと思います。分かり難いことがあったり、どう聞いたらよいか分からないときなど、本書を参考にしていただければ幸いです。本書だけ読んで聖書は読まずに過ごせば本末転倒になります。聖書から、ご自分で、その日の主の語りかけを聴き、それに応えてその日を過ごされるように、願っています。
目次
マタイの福音書、マルコの福音書、ルカの福音書、ヨハネの福音書、使徒の働き、ローマ人への手紙、コリント人への手紙第一、コリント人への手紙第二、ガラテヤ人への手紙、エペソ人への手紙、ピリピ人への手紙、コロサイ人への手紙、テサロニケ人への手紙第一、テサロニケ人への手紙第二、テモテへの手紙第一、テモテへの手紙第二、テトスへの手紙、ピレモンへの手紙、へブル人への手紙、ヤコブの手紙、ペテロの手紙第一、ペテロの手紙第二、ヨハネの手紙第一、ヨハネの手紙第二、ヨハネの手紙第三、ユダの手紙、ヨハネの黙示録
著者について
唄野 隆(ばいの・たかし)1931年、シンガポールで生まれ、堺市で育つ。神戸大学経済学部、同大学院で学び、1960年から、桃山学院大学、神戸市外国語大学、大阪府立大学、羽衣学院短期大学、羽衣国際大学で教え、2004年に退職。大阪府立大学名誉教授。 1947年受洗。堺大浜キリスト教会員。1951年、KGKの夏期学校で、蔦田二雄先生に導かれて回心、KGKの先輩たちから静思の時を教えられる。1960年よりキリスト者学生会( KGK)協力主事。 1972年に家の教会が始まり、1973年、IFES副総主事ハンス・ビュルキ師、アシュラムの榎本保郎師が続いて来訪され、静まりの世界 に導かれる。 キリスト教関係の著作では、『現代に生きる信仰』、『主に仕える経済ライフ』、『聖書に見る結婚・夫婦・家庭』、『聖書一日一章(旧約上、下、新約)』、『デイリー・クリスチャンン・ライフ』、『夫婦の成熟を求めて』等、聖書の労働観、結婚観、信仰生活についての著書がある。