内容紹介
『仏教からクリスチャンへ』 が品切れとなり、再版を願う声が多くある中、新装改定版として刊行でき感謝申し上げます。本書は福音宣教の一端を担わせていただくための伝道用として刊行しました。
先日ひとりの読者様からコメントを頂きました。近くのお寺様に本書を届けてきました。 イエス様を信じて下さるよう祈っています、一緒に祈ってくださいとのことでした。本書の刊行の願いの一つは、 お近くのお寺様に一冊でもお届けしていただけますなら感謝でございます。今がチャンス到来の時期と考えています。
日本は江戸時代に幕府がキリシタンを排斥追放するために檀家制度と寺社奉行を作り、
国民は寺に籍を置くことと僧侶の優遇が行われ、仏教文化が栄えました。それが今日に及ん
でいます。明治時代に入ると政府は寺を壊し、天皇を元首とする国家神道はじめ神社神道を
作り上げ、昭和 20 年の敗戦と同時に国家神道が解体されるや新興宗教がラッシュアワーのように生まれ、キリスト教がGHQのもとで盛んになりましたが、変質した仏教や神道の文化に押され、キリスト教福音文化が極めて些少であります。
また社会現象の一つとして夏になればクリスチャンまでも 「お盆休み」 や 「お中元」 を口にされ、 焼香の意味すら分からずに手を合わせ、数珠を一家に一つ用意するキリスト者家庭もあります。冬には商業的なクリスマス現象が終えると除夜の鐘をきいて大晦日を過ごし、元日には太陽を拝み、寺や神社や教会に行きます。日本の宗教文化は重層信仰、混合宗教と言われています。正月の時だけ晴れ着を着て清々しい気分を味わい、一年の計は聖書にありと言いつつ聖書を数日間読み、休み気分から離れると世間体の中で聖書を積読という人がいます。
今一度、復活された主の力を頂き福音宣教とその文化を造り上げていく必要があります。
そのために本書が少しでもお役に立てて頂けますなら幸いかと思い刊行させて頂きました。
末尾には仏教とキリスト教の違いや図を添え、一度お読みくださいますれば嬉しく思います。
編著者記す
目次
僧侶志願生からキリストへ?川口 一 彦
仏教からキリストへ?亀谷 凌雲
扉は開かれた―私の回心記―?笈川 光晴
仏教よりキリストへ?大堀 善諦
仏僧より牧師へ?道籏 泰誠
【付録】
仏教とキリスト教の違い
浄土教とキリスト教の違い
編著者紹介
川口一彦[かわぐち・かずひこ]
1951年、三重県松阪市生まれ 愛知福音キリスト教会宣教牧師、基督教教育 学博士。著書に『景教』、『一から始める筆ペン 練習帳』(共にイーグレープ)他がある。聖書宣 教講演や「仏教とキリスト教の違い」の講演、景 教講演ほかを開催。日本景教研究会(2009年 設立)代表、国際景教研究会・日本代表。季 刊誌『景教』を発行、国際景教学術大会を毎 年開催。
大秦景教流行中国碑を教会前に建設 (2014.11.3)。
Tel 090-3955-7955
Email kei1951-6@xc.so-net.ne.jp
Facebook「川口一彦」で聖句絵を投稿、 「景教の研究・川口」で発信。
※本書の題字・表紙画・挿絵・編集/川口一彦