こんなおもしろい物語を完成させて、著者は突然、天国へと旅立った……
突然逝った著者の葬儀に、友人が遺品として両親にフロッピーを手渡した。その中には、著者が自らの40年の人生を綴ったような冒険物語が残されていた。
宣教師の話を勘違いして箱舟を作り始めた父親のハルート。それに逆らい家出をした息子のトーワ。 彼らを待っていたものは、モルソン家爆破事件など、次々に襲いかかってくる危機と冒険の数々だった。
手に汗にぎるハラハラ・ドキドキの物語展開に、登場人物と一緒になって自分とは何か、家族とは、人生とは何かについて、考えずにいられなくなる。 「ごめんよ、とうさん」