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隠された宝 Hidden Treasures

イエスと使徒たちが用いたユダヤ的聖書解釈法

「パリサイ人」こそ、世界で初めて聖書を神の言葉として正しく位置付けた人たちだった!西欧流の聖書解釈法を越えて、さらに聖書を深く学んでみたい人のために。

並製B6判/192頁 著者:メシアニック神学者 ヨセフ・シュラム
監訳:石井田直二  定価1,470円(本体1,400円+税)
ISBN978-4-903748-30-6 C0016  Y1400E

 


 

推薦のことば

欧米の神学を学び、欧米の神学で聖書を教えるしかなかった神学者や牧師たちに、日本の教会や信徒たちは育てられてきた。私自身、欧米流の合理主義の教育を受け、合理的なものが真理であるという思考回路で、プロテスタント信仰を培ってきた。
人間は、長年、知識、体験、儀式、習慣を積み重ねてくると、固定観念が出来上がり、頑固になり、それに気づかず、大変窮屈な世界を築いてしまう。プロテスタント神学も例外ではないと思う。しかし、その窮屈さに気づくことはできるが、自らそれを打ち破ることは難しい。ただ、合理主義の窮屈さを、合理的に説明するだけで、それ以上のことはできない。なんとも、もどかしいことだ。
多くのプロテスタント信仰者にとって、聖書を知るとは、知的に理解し、論理的に説明することである。しかし、実践して体験的に知ることは重視されていない。聖書を知的に理解し、解明し、説明することには慣れているが、最初から「実践的に考える」ことには馴染んでいない。理解し、説明できればそれでほぼ終わりである。それゆえ、パウロが体験しているような、キリストによって新しく創造されたという実感がないのだ。
この書は、もう一度、欧米のキリスト教を経ないユダヤ人の唯一神信仰に戻ることの大切さを教えてくれる。聖書の背景にあるのはユダヤ教であり、イスラエルの歴史と文化と言語だからである。そして、キリストも使徒たちもそこに生きたユダヤ人だからである。
本書に、ピルケ・アボットというユダヤ文献の教訓が紹介されている。「学ぶために学びたいなら、神は学ぶ機会を与え、他者に教えるために学びたいなら、学ぶ機会と教える機会を与えてくださる。学んだことを実行するために学びたいなら、神は学ぶ機会と教える機会、学んだことを実践する機会を与え、さらに賞与として天に置ける永遠の命を与えてくださる。」
本書は、賞与をいただける道を示している。それが「隠された宝」の発見である。今まで感じてきた聖書理解の窮屈さ、もどかしさを破ってくれると期待できる。ただ、この書も、知的理解で終わるのではなく、実践することを念頭に読んでいかなければならないが。

キリストの栄光教会 牧師 川端光生 



目次


本書で使用されている主な用語
推薦のことば
著者まえがき

第一部 聖なる文書に対するユダヤ的解釈法
   第1章 解釈学への招待
   第2章 1世紀におけるユダヤ的聖書解釈の主な原則
   第3章 二つの箇所を「打ち合わせる」ヘケシュ

第二部  現代メシアニック・ジュー運動の挑戦
   第4章 メシアニック・ジューの聖書解釈学
   第5章  律法(ミツヴァ)に対する態度
   第6章  メシアニック・ジューのハラハー(生活律法)
   第7章  ユダヤ教育の原則

解説
「ネティブヤのビジョンとヨセフ・シュラム師の働き」
英語版編者のことば
参考文献