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快老をいくー御国を目指してー付:死への備え

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快老をいくー御国を目指してー付:死への備え

老年になったら、人の評価に価値を置く世界から、その人の本質が問われる内面の充実度に 価値を置く世界へと、価値の転換を図らねばならない。  
老年こそ、自分の本質である人格を豊かにし、内面生活を高めることに、時間と労力を注ぐ べきである。・・・・・・  

死に対する備えは、盛老までに済ませておきたい。できるならば、初老のうちに終らせて おきたい。意識の明晰度が落ち、思考が十分に回らなくなる晩老に入ってからでは遅い。  
死への備えは、自分の人生を成功させるための活動の最終章である。


並製B6判/204頁 著者:中島總一郎
定価(本体1,500円+税)
ISBN978-4-903748-28-3 C0095  Y1500

 


 

まえがき―老いを豊かに生きる

老いといっても、さらに年代があり、初老があり、盛老があり、晩老がある。初老は盛老、晩老の準備の時。盛老は老年として最も老年らしい盛りの実を残す時。晩老は、この人生をしめくくり、御国へ携え挙げられるのを喜びのうちに静かに待つ時であろう。
老いを迎えたら、この初老、盛老、晩老が自分の人生で最も充実し、満たされた期間であったとするために、心豊かにして生きていきたい。
私は、この願いを実現するために、老いという年代をどのように過ごし、生きていけばよいのかを主の前に祈り、示されたことを本書に著した。本書が、老年代を豊かに過ごしていきたいと願っている方々に少しでもお役に立てるなら、著者として幸甚この上ない。
本書表題の「快老をいく」は、「快老を行く」でも「快老を生く」でも、どちらでもよい。生気に溢れて老年期を歩んで行く意味で、「生きる」と「行く」を兼ねて「いく」とした。
なお、聖書の御言葉は、日本聖書協会発行の口語訳聖書から引用した。

 



目次

第一章 初老をいく
   一節 感謝な回顧
      1.困窮による育成/
      2.失敗がもたらす糧
   二節 迎える人生の秋
      1.人生各年代の共通点
      2.人生の二大転換期
      3.現在進行形の老年期
      4.自分を順応させて進む老年
   三節 価値観の転換
      1.未完で迎える定年
      2.新しい人生への旅立ち
      3.衰えから充実へ
      4.上へ向かっての脱出
   四節 秋への準備
      1.過程のための始めと終り
      2.人生の棚卸
      3.時を惜しんで用いる
      4.魂が老いての死
      5.救われていれば悔いなし
   五節 老年期の課題
      1.仕上げの時期
      2.人生の完成に対処する
      3.円熟した社会的行動
      4.円熟の信仰目標
      5.人生に成功する
   六節 老年期の意味の深化
      1.老年期の特長である透徹
      2.老年者に期待されている神のおもい
      3.御国へ入る準備
   七節 自己の練磨
      1.身軽になって賞を得る
      2.不要物を削ぎ落とす
      3.本来の自己になる
      4.二つの交わりからくる本質の豊かさ/5.外面とは異なる心の豊かさ
   八節 重要なただ一つのこと
      1.最後に残る霊魂
      2.必須の「ただ一つのこと」
      3.霊魂を生かすもの
      4.豊かな霊性を生かす

第二章  盛老をいく
   一節 老年の強み
      1.価値ある盛老の器へ
      2.老いの消極的長所
      3.老いの積極的長所
   二節  老年者の活躍
      1.障害を越えての充実
      2.老年者にまだ残された実働
      3.ビジョン提示者なる老人
   三節  老年と読書
      1.読書の楽しみ
      2.読書を楽しむ季節の到来
      3.終りのない聖書の深さ
      4.専読の勧め
   四節  老年の美徳
      1.練達を象徴する白髪
      2.老醜は外面にあらず
      3.老年者の美徳
      4.神に結びつき得る特権
   五節  老いの価値
      1.過去に関する老人の価値
      2.現在に関する老人の価値
      3.未来へ向かっての老いの価値
      4.御国を目指す価値
   六節 老いの潤い
      1.内側を時が流れる楽しみ
      2.老いの豊かさ
      3.性以上の喜悦
      4.感謝の想い出
      5.固い絆の老夫婦
   七節 古老への円熟
      1.老人の円熟
      2.古老の輝き
      3.古老への道
   八節 死の克服
      1.死への取り組み方
      2.自己を超えた生死
      3.死を克服するために
      4.キリストに生きていただく 


第三章  晩老をいく
はじめに―晩老期の重点
   一節 孤の生活の活用
      1.孤立でなく孤独の活用
      2.孤の生活の尊重
      3.「ひとり」としての自分に接する
   二節 老年の祈り
      1.老年者の祈りの意義
      2.残りの日々のための知恵
   三節 御国に目を注ぐ
      1.御国を目指して歩む
      2.老いた者を持ち運ばれる神
      3.最後の時を喜ぶ
      4.見えないものに目を注ぐ
   四節 身体の衰え
      1.身心の衰弱
      2.伝道の書に見る晩老期の状態 
   五節 最後のご奉仕
      1.祈りによって愛す
      2.晩年の喜び
   六節 旅立ちを待つ
      1.我が霊を委ねる幸い
      2.報いへの期待

第四章 死への備え
   一節 死への準備
      1.死への備えの目的
      2.三種類の死への備え
         2.1三種類の死の内容/2.2備えるべき事項/2.3三種類の死の対処方法
      3.死の準備教育
      4.社会的死、生物的死の死生論
         4.1悲嘆と立直り/4.2医学面から見た死/4.3自分の葬儀の準備
   二節 霊的死への対処
      1.死とは何か
         1.1生のための死/1.2御国移行期としての死
         1.3罪赦されたはずのキリスト者が死ぬ理由
      2.死への通過順序
         2.1二段階の死/2.2死後の世界
      3.天国・地獄と審判
         3.1天国と地獄の様子/3.2最後の審判
   三節 死の克服
      1.霊的死への備え
      2.祝福としての死
         2.1祝福を受ける喜びの時/2.2身体の衰えは一つの祝福
      3.死からの勝利
         3.1必要な神からの保証/3.2勝ちに飲まれた死
   四節 死後の世界
      1.永遠の命への甦り
         1.1永遠の命とは/1.2永遠の命の始まり
      2.霊のからだへの復活
         2.1復活への経過/2.2朽ちない霊のからだ/2.3霊のからだとは
         2.4キリストの栄光と同じからだ
      3.神の国
         3.1神の国とは/3.2神の国へ入る者の歩み方/3.3行いによる入国
         3.4神の国の様子/3.5喜びに満ちた神の国
      4.御国での生活状況
         4.1活力に満ちた神の国/4.2天国でする四つのこと

むすび―死への備えの三の確認
あとがき―永遠の命のために働く